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外国為替証拠金取引のグレード

予想収益がプラスになる確率が一二%、マイナス一○万円になる確率がのグラフでは、予想収益がマイナス五万円に八%、マイナス一五万円になる確率が四%で、マイナスの予想収益になる確率の合計はダウン・サイド・二四%となっています。 これがAのケースでのダウン・サイド・リスクです。
同様に計算すれば、確率分布が示されリスクは一二%となり、三五%ものダウン・サイド・リスクです。 Cのケースでは、先に出てきたリスク指標の標準偏差でみると、ダウン・サイドCが一番リスクが小さく、AとBのリスクは同じとリスクでみると、逆にCはリスクが一番大きく、そのつぎにリスクが大きいのはAで、もっとも実感としては、このAからCまでの比較に関する限り、クの方が、リスクの指標として優るものと考えられます。
また、棒グラフの上に確率が示されて標準偏差よりもダウン・サイドす。 リスクが小さいのはBだということになります。
いれば、すぐにその数値を計算できまずから、計算上のわかりやすさ、視覚的なみやすさの点でも優れています。 ここでは、リスクの指標としては、わかりやすいという点を重視して、ダウン・サイド・リスクを中心にみていきますが、ばらつきの大きさをみるという標準偏差の考え方も、必要に応じて取り入れて説明します。
さて、ダウン・サイド・リスクにも、もちろん問題点があります。 この場合、AとBのケースを比較すると、Aのケースのダウン・サイド・リスクの問題点ダウン・サイド・リスクは一四%で、Bのケースのダウン・サイド・リスクは一五%ですから一○万円の損失をこうむる可能性や一五万円の損失をこうむる可能性もあるのに、どうみても、Aのケースの方がリスクは高いと考えられます標準偏差とダウン・サイド・リスクの二つをリスクを測るための指標について、簡単に説明しましたが、最後に、三つ目の指標として「バリAR」を紹介しましょう。
VARをVaRと書いてある本もありますが、同じ意味です。 VARは、最大限でどれだけの損失を覚悟していればいいのかを示す指標です。
たとえば、その人は、五〇〇万円を貯めていますので五〇〇万円まで株を買うことができますが、株での資産運用に失敗したとしても三〇〇万円のおカネは残るようにしたい、つまり二〇〇万円までの損なら覚悟できるけれども、それ以上の損失は困ると考えているものとしBのケースでは、Aのケースでは、しかし現実には、どんな優良企業の株であっても、大暴落の可能性はゼロではありません。 たとえば、これまで株価の安定していた優良企業の株を五〇〇万円で買ったとして、非常に小さな確率ではありますが、それが一ヵ月後に一〇〇万円の価値になってしまうということはありうるはずです。

極端にいえば、株価がゼロになるという可能性もまったくないわけではありませんから、このようにすべての可能性を考えていると、最大限の損失は、いつでも、資産運用の金額全額、この例であれば五〇〇万円ということになってしまいます。 これでは、リスクを比較するための指標としては役に立ちません。
そこで、確率九五%の範囲内で考えると、最大限の損失額はいくらになるのか、あるいは、確率九九%の範囲内で考えると、最大限の損失額はいくらになるのか、といった条件で最大限の損失額をみるのがVARです。 予想収益がマイナス一○万円からプラス三○万円までの範囲で確率を合計すると、九五%になります。
そして、マイナス一五万円になる確率が四%、マイナスニ○万円になる確率が一%あります。 これは、九五%の確率で、損失は最大でも一○万円で収まることを意味しています。
この一○万円という数値が、VARです。 厳密には「九五%の信頼区間でのVAR」といいます。
一○万円を超える損失が生じる確率は五%しかないという意味でもあります。 ただし、それをもって、最大限の損失額は一○万円と判断するのは、少し恐いかもしれません。
なぜなら、五%という確率は○○分の一の確率ということですから、運が悪ければ、そう起こりえないことではありません。 そこで、さらに慎重に考えるなら、九九%の確率での最大限の損失額をみるべきでしょう。

そのときの最大損失は一五万円になります。 マイナス一五万円以上の収益になる確率を合計すれば九九%になるからです。
この場合には、VARは一五万円になります。 厳密には、この場合も「信頼区間九九%のVAR」は一五万円である、といいます。
しかも確率分布を左右に伸ばしたときに、その確率がゼロに近づくものの、VARは計算できます。 というより、こういった分布でも最大限の損失額を計算できるようにしたのがVARの意義です。
一〇〇%の確率で最大限の損失額は二○万円までに収まっているのですから五%という条件をつける必要があるのは、Bのグラフのような分布のときなのです。 Bのグラフでも、信頼区間九五%のVARは一五万円、信頼区間九九%のVARは二○万円となっています。
いろいろな金融取引をしている企業や個人にとっては、それが把握できていれば便利です。 それぞれの金融取引のVARを集計すればいいのですから、VARは、リスク管理をおこなう上で有力な指標です。
現実に、銀行などの金融機関がリスク管理をする際にも、重要な指標となっています。 信用リスクと格付けここまでのところでは、いわゆるマーケット・リスクについて説明してきましたが、先に金融取引のリスクについて分類した際には、マーケット・リスクとともに重要なリスクとして、そのVAR信用リスクがあると述べました。
そこで、信用リスクについても少し説明を補足しておきます。 信用リスクとは、わかりやすくいえば、おカネを貸しても返ってこないというリスクのことです。
相手企業が倒産してしまえば、貸したおカネはほとんど返ってきません。 そこで、おカネを借りようとしている企業について、信用リスクの大きさを「格付け」することを仕事にしている機関があります。
格付け機関と呼ばれるもので、ムーディーズやS&P(スタンダード・アンド・プアーズ)といったところが有名です。 厳密にいえば、それぞれの企業について格付けするのではなく、その企業がおカネを借りるときに発行する債券(わかりやすくいえば、借用書のようなもの)などについて、格付けをおこなっているのが、格付け機関です。
金融取引にはいろいろな種類がありますが、ここに示したのは、企業などが期間一年を超える長期にわたっておカネを借りるときに発行する債券について、その金利や元本の返済がきちんとなされるのか、返済が遅れたり、できなくなったりしないのかを、評価した格付けです。 Aaa(トリプル・エー)が最高位の格付けであり、信用リスクは一番小さくなります(ちなみに、ムーディーズと並んで有名な格付け機関のS&Pでは、最高位のトリプル・エーはAAAと示されます)。

そこから下に行くにつれて、安全性は下がり、信用リスクが高まっていきます。 おおまかにいうと、そこで、格付けの話とは別に、実際の信用リスクを数値で測る方法についても、ふうがなされています。
しかし、信用リスクを測るということは、先にみてきたマーケット・リスクの場合よりもむずかしいようです。

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